『グレース』+『フェミニン』タイプ・高貴さという魅力を現代に生かす秘訣

今日、ご紹介しますのは『グレース』+『フェミニン』タイプの20代中盤の女性(Y様)です。

 

『グレース』タイプは環境要因が大きく反映します。

こちらのお客様もベースは『グレース』タイプですが、

全体の持ち味としては『フェミニン』タイプの方が上位です。

 

「パーソナルアクション®」が醸し出す雰囲気についても詳しくお伝えしていきます。

読み応えのあるご感想もそのままご紹介しています!

『グレース』タイプの光と影

 『グレース』タイプを強く持つ方は、ある意味で宿命論者的であると言えます。これを私は占星術で言うならば「第8ハウス」的な舞台であると考えています。「第8ハウス」は、人生上に精神的・物質的な遺産の力が加わることを意味します戦って自分の目的を遂げるのではなく、「相続による地位や財産を得る」という背景は『グレース』タイプに共通しています。

 また、8という数字は数秘から見ても「地位・権力・財政・リーダー」といった意味を持ちます。

 裕福な地位と環境を与えられるものの責任として、ノブリスオブリージュ(高い社会的地位には義務が伴う)という意識を生かすこと___これが『グレース』タイプの最も高貴な部分です。「パーソナルデザイン」の方面から言えば、遺産という意味は、金銭などの物質面のみならず、配偶者や近い立場の人からの才能を受け継ぐという意味もあります。

 しかし、同時に光と闇はセットになっていることを知る必要があります。『グレース』タイプにとって失うものは自分自身の自由になります。地位や財産を受け継ぐために生じる雑多な問題、肉親同士の争いなど、知らない方がよかったと思う数々の精神的苦痛などもセットで引き受けなければなりません。

 「家紋、家柄、権力、地位」___これらは「地の時代」の遺産のようなものです。時代が変わったからと言ってすぐに失われるものではありません。今でもやはり十分に力を持っています。ただし、そうした背景の力が大きければ大きいほど、相対的に自身の自由は失われることになります。

 『グレース』タイプらしさ、その個性というのは、そうした環境の中で大事なものを守り通すストイックさ、それを美学と捉える価値観が必要です。革新的でゼロから無を生み出す苦しみとは対照的な位置にありますが、どちらの苦しみも重いものです。

『フェミニン』を積極的に生きるという選択

 総合的に『フェミニン』タイプの持ち味の女性の場合でも、『ナチュラル』がMixされる方と『グレース』がMixされる方では、雰囲気にかなり違いがあります。Y様は『グレース』タイプがベースになります。中高一貫の女子校で日舞をたしなんでいたという環境や、現在のお仕事の選択も『グレース』タイプらしさが反映されています。

 『フェミニン』タイプともに、上品な雰囲気が特徴ですが、『グレース』タイプの方はどことなく高貴な雰囲気があります。パーソナルスペースを取る方が安心と感じますし、少し近寄りがたい印象があります。Y様は友人が少なく、対人が疲れるために『フェミニン』タイプには見られていない、という自覚があったそうです。

 「パーソナルアクション®」の方面から『フェミニン』タイプについてじっくりお話させていただくと、Y様の表情は次第に変化していきました。女性として生きる喜びがある…という価値観は、これまでの人生にはまるでなかった視点だったそうなのです。『フェミニン』タイプとして生きる選択肢を自らに許していなかった、ということですね。それはやはり環境的に『グレース』タイプだったことが大きいと思います。また、月星座が「乙女座」ですので、完璧に遂行することが良いことだと信じていたことにも関係があると思います。

Y様からのご感想・全文ご紹介します!

心理学や占星学の視点から本質に迫る切り口に惹かれ、2年ほど前からちょこちょこブログを拝読していました。わたしが受講を決断するうえでキーワードとなったのは、ブログで度々登場する「人生のテーマ」です。今年は転職や結婚など、人生の分岐点について考えざるを得ない時期となり、まさに「人生のテーマ」を明確にするヒントがほしいと思い、思い切って受講の申し込みをしました。

まずPDに関して、「上品」はわたしが高い価値を置いているテーマなので、PD『グレース』という診断は嬉しかったです。今後も心がけていきます。もう一つの『フェミニン』の診断はPAと一致しているのですが、わたしの普段の態度のせいか、周りからはあまり『フェミニン』タイプに見られている実感がありません。そのため、ここを今後PDとしていかに表現していくかというのがポイントになるのではないかと考えています。(むずかしい~~~!)


先生のブログで印象に残っているのは、女性であることを大事にする姿勢です。女性として生きる喜びがある…。これまでの人生にはまるでなかった視点で、「こういうのも有りなのか!素敵だ!!」とうれしくなったことを覚えています。そのため、PA『フェミニン』という診断は、驚きはしましたが、受け入れることに抵抗はありませんでした。わたしにとっての優先度は家庭>仕事であることが明確になり、ひとつ断捨離ができたかと思います。(余談ですが、女性らしさを大切にする、ということについて考えた際、ひょっとして今まで受けてきた学校教育は「男を育てる教育」だったのではないかと思ってしまいました。自分にとっての女性らしさというのを考えるのは難しいですね。)

『フェミニン』の説明の中で登場した「愛と美と調和のある生活」というワードは刺さりました。大変心地よい
言葉です。標語として胸に刻みました。「料理は芸術」という言葉も気に入っています。
食べれば消えてしまうものに丹精を込めるという点においてもまさしくその通りだと思います。ずっと綺麗でいることを心がけ、おいしい料理を作り、家族と幸せに暮らす。考えただけで幸せな気分になるので、わたしの心が欲しがっているのはまさにそういう生き方なのでしょう。ただ、それを推奨される場は、現代では貴重です。先生に後押ししてもらえたことで、自信を持って『フェミニン』を意識して生きようという明るい気持ちなれました。

もうひとつのPAである『ロマンス』は、わたしが引け目に感じてきた部分をずばり言い当てられたものでした。ここからすこし余談続きになりますが、わたしも先生同様、江國香織の小説が好きです。特に「東京タワー」は何度も読んでいる気に入りで、高校生の頃読んで以来主人公の透くんがわたしの中に住みついているように感じます。先生は読まれたことがあるでしょうか?おそらく彼が備えている『ロマンス』的特徴にシンパシーを感じていたのかもしれません。

そしてもう一点、わたしが大好きな絵画作品を共有させてください。フランスの画家ギュスターヴ・モローの《出現》です。踊り子サロメが美しい舞を披露し、その褒美として自分が恋する預言者ヨハネの首を求めるという、旧約聖書の話がもとになっています。官能的な「生」と、ややグロテスクな「死」の対比表現にわたしは大変惹きつけられました。先生はどう感じるでしょうか。

クリムトやシーレなども、生死や愛を表現していて、かつほの暗さがあり、わたしの個人的な印象としてどことなくロマンス的だと感じます。このように考えてみると、ロマンス』的性質は欠落ではなく、ある種芸術性を秘めた特性であるということがよくわかります。自分の資質のひとつとして誇ることができるよう、先生のブログを参考にしながら向き合っていきたいと思います。また、内的世界を表現する手段についても、探っていきます。

 

「君たちはどう生きるか」「冒険の書」など、生き方に関する本の広告を見かけるたびに、自分にはこういう仕事がしたいという意思もないし、邁進すべき専門分野もない、向いていないと思いつつ惰性で会社勤めをしている…なんて情けない人生だ、と傷口がじゅくじゅくと膿んでいくような気分になっていました。しかし今回のセッションを受けて、自分の本質は昨今のトレンドとはあまり相性が良くなく、現実社会で地に足を付けて生きるのが得意な方ではない、ということを知り、自分にはないものばかり見て欠乏を感じていたことに気が付きました。

トレンドではないけど、女性を謳歌して生きる、内的世界を大事にしていく。情熱を傾けられることは、その先にあるのかもしれない。そういう生き方もまた、「わたしはどう生きるか」のひとつになり得る。この気づきを得られたことが、今回の収穫の総括です。沢山話を聞いてもらえて、また様々な意見を聞かせてもらえて、大変貴重で濃密な時間を過ごせました。ありがとうございます。 (Y・20代・女性)

すべては今、ここにある__一番伝えたいこと

 

Y様の素晴らしいご感想をちょうだいした時、私は心底からこの仕事をしてきてよかった___と、胸が震えました。まだ、20代中盤のY様が今回のセッションで得た気づきは自分で言うのもおこがましいですが、一生の財産となりうるような大きな気づきです。

「自分の本質は昨今のトレンドとはあまり相性が良くなく、現実社会で地に足を付けて生きるのが得意な方ではない、ということを知り、自分にはないものばかり見て欠乏を感じていたことに気が付きました」

この言葉の意味、重さがご理解いただけますでしょうか。「パーソナルデザイン」+「パーソナルアクション®」とは、単に自分自身の似合うファッションやその個性を知るためだけのものではありません。自分自身の魅力を知るという大きなメリットがありますが、それを知ることをゴールにはしたくない。これが私の一番伝えたいことなのです。

すべては今、ここにある__一番伝えたいこと

 

これが体感できない限り、実は何を知っても本質的な幸福、精神的な安寧は得られないのです。

Y様は若干25歳で自分にはないものばかり見て欠乏を感じていたことに気づかれました。まずはこの欠乏感に気づくことがセッションのゴールであり、またスタート地点になるのです。

今、幸福になってもしばらくするとすぐにまた不満が出てきて新たな欠乏感に悩まされるようになります。

これを解消するための自己啓発的なレッスンやセミナーは検索すれば枚挙にいとまがありません。スピリチュアルの罠もここには潜んでいます。

私たちができることは、どこかの宇宙にアバターを作ることではありません。

 

今、この地上が生きる場所であり、ここで自分自身の肉体を通して全てを出し切る必要があるのです。そのために生まれてきたのです。

そのためには、自分自身の中から欠乏感を追い出す必要があります。「パーソナルデザイン」とは、自分自身の中に「在る」ものを見出す視点のことです。これを普段から自分に取り込むことで、次第に「在る」だけが浮き彫りになってきます。そうなったらあなたの人生は本当の意味で変わるでしょう。

 

第一歩を踏み出す敷居はちょっぴり高いかもしれません。ぜひ、扉を叩いてみて下さい。

 

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