初めてお会いしたのが4年前の「パーソナルデザイン・カウンセリング」でした。
当時はまだ21歳の大学生で、その大人びた印象に驚いたことを覚えています。
4年を経てお会いしたMKさんは、やはり大人びた印象はそのままに、
美しくクールな佇まいの中に、明るい笑顔が輝いていました。
MKさんが受講されたセッションは、当サロンを知っていただく最初のセッションで最も推奨しているものになります。
『クール』タイプの静けさの中に色を感じる魅力
『クール』+『ロマンス』の雰囲気を持つ女性
4年前に『クール』+『ワイルド・ミラノマダム』という診断結果をお伝えさせていただきました。本来、ほっそりと華奢な『クール』と、グラマラス&ゴージャスな『ワイルド』は相反します。MKさんの場合、全体的なシルエットや物腰から醸し出される雰囲気は『クール』タイプです。ただ、手足はほっそりと長いのですが、ボディは曲線的で丸みを帯びたとても女性らしい体型です。直線的ではなく曲線的であり、内面から静かにほとばしる情熱を感じる・・・そうした雰囲気なのです。
前回は「パーソナルデザイン」のみでしたので、深く内面までは踏み込みませんでした。今回、初めてじっくりと深遠まで踏み込んでいったところ、内面にある『ロマンス』タイプのエッセンスが「パーソナルアクション®」に無意識に醸し出されていることがわかりました。アセンダントも「蠍座」のMKさんは、雰囲気はミステリアスで大人びた印象。「蠍座」は一匹狼的な孤独と暗さが特徴で、強い生命力と強固な意志を持つ個性です。自分から発するオーラではなく、他者がいて初めて輝くところがあり『ロマンス』タイプの利他的、アンニュイな雰囲気と重なる部分が多いです。
アーティストは特別な存在ではありません
有名な芸術大学を卒業されたMKさんは、現在美大を目指す学生の指導をしながら、活動を続けています。
「どんな作品を描きたいのですか?」と、伺いましたら、MKさんは静かにおっしゃったのです。
「芸術大学を卒業した人や、アーティストと名乗る人たちを特別視する風潮はおかしいと思っています。料理人が料理を作るように、パン職人がパンを焼くように、私たちは美術を選択しただけなのです。私はアートを自分の表現の糧にしたいという気持ちではなく、社会のために生かしたいのです。最近、地方再生プロジェクトに関わる機会があって瀬戸内に行ってきたのですが、とても落ち着く場所で将来住んでみたいと思いました(笑)」
とても印象的な言葉が返ってきました。動物は生き物としてただそこに存在する___人間も動物なのだから、特別ではない。元来、自然と共生するという価値観を日本人は持っていたのですが、この数年でそれが崩れています。MKさんは、エゴを強く押し出し挑発していく画家(個性としては『アヴァンギャルド』タイプ)よりも、自然と融合したスタイルを好むとお話されました。
パリから帰国したばかりの私も、西洋の「人間の創造するものが最上である」というキリスト教的な価値観と日本との違いを大きく感じていたこともあり、そうした話が非常に興味深かったです。
『私は人々を癒す肘掛け椅子のような絵を描きたい』___ピカソの良きライバルでもあったマティスが、後年に語った言葉です。後世の画家にとって一つの模範となっています。「画家自身の個性や斬新さを前面に打ち出すのではなく、見る人が心を和ませることが絵画の目的である」と宣言した最初の言葉だったのかもしれません。
数日後、ご感想が届きましたのでご紹介します!
MKさんからのご感想を、全文そのままご紹介させていただきます。
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初めてこちらでパーソナルデザインのコンサルティングを受けたのは4年ほど前でした。その時から、外見要素は勿論、内面から見ていただける西尾先生の本質的なコンサルティングには信頼を寄せていました。
この4年間でコロナ禍を始め、私個人としても様々な変化があり、今一度、どの様に振る舞えば自分自身の持ち味が最大限活かされるのか、客観的な視点からご意見をいただきたく、この度受講に至りました。
今回お願いしたのは、「パーソナルデザイン&アクション+月の欠損コンサルティング」という、前回以上に内面的な部分に踏み込む内容でしたので、できるだけ自己開示することを心掛けてお話しさせていただきました。
西尾先生は、どんな内容でも共感をよせて聞いてくださるので、つい色々とお話しすぎてしまいましたが・・・(笑)、西尾先生の独自の理論と照らし合わせた時に、自分自身でも認識できなかった自分を発見するような体験ができ、とても貴重な時間を過ごすことができました。
自分の中で様々に点在していた問題が線で繋がり、整理されるだけではなく、それが自分自身の持ち味、強みとしてあるんだということを教えていただける本質的なコンサルティングは、こちらでしか体験できないものだと思います。
今は変化が激しい時代ですし、これからも様々な面で判断を迷うことも多くあると思います。そういった時に、この様な場があるということは自分にとって救いになると感じています。また、近いうちに今回お話させていただいたことについて、私自身の変化をお伝えする機会があれば嬉しく思います。今後ともよろしくお願いいたします。 (20代・女性)
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素敵なご感想をありがとうございました。まだ20代中盤のMKさん、もし私に子供がいたら、娘のような年代にあたります。大人びた印象は「パーソナルデザイン」にも関係がありますが、精神的にも大人の魂だなぁ・・・と感心しました。それをメールでお伝えしたところ、
「精神が大人というのは、情報を得やすい分、色々と考えるきっかけが多いからかもしれませんね。ただ、逆に無鉄砲さがないつまらなさも同時に抱えてる気がします・・・(笑)そんなに詳しくはないですが、日本の戦後史についての本など読んでいると、当時の若い世代の失敗を恐れない熱量みたいなものを感じて、それを羨ましく思うときがあります」
というお返事が返ってきました。セッション当日、最後にMKさんがおっしゃって下さった言葉があります。
人々へ自分の持っている技術(芸術)を伝道する人でありたい___先生がオリジナルで創り上げたコンテンツを伝道しているように。
感動してしまいました。太陽星座が「双子座」の私は自分自身は筒であり、空洞であり、そこに美しいと感じる何かが入ってきた時、琴線が震え、それを伝道している___そうした存在であると思っているのです。「似ていますね」と言って明るい笑顔を向けたMKさんは、以前お会いした時よりも確実に太陽に近づいていると思いました。
また、次回お目にかかれる機会を楽しみにしていますね。ありがとうございました!